平成28年度 ホール探検隊 レポート
2016年8月8・9日で開催された「ホール探検隊」についてレポートします。
コンサート・演劇・発表会・・・ホールに訪れる理由は人それぞれですが、「ロビーと客席しか入ったことがない」というのが大多数ではないでしょうか?
大人であれば裏には楽屋があったり、照明機材が見えないところに隠れていたりとある程度想像できたりもします。
では子ども達はどうでしょう?
どこから光が出ているの?どこから音が聞こえているの?あの機械はどうやって動いているの?
そんな疑問に答えるべく、ロゼシアターで毎年行われているのがこのホール探検隊です。
1回の探検につき20名までの参加者で行われるこのホール探検隊。
今年は8月8日(月)と9日(火)に計3回行われ、総勢50名以上が参加しました。
参加者はまず受付で探検に必要なヘルメットを渡されます。
※受付や誘導にはロゼシアターで実習中のインターン生も参加しました!
今回探検するのはホールの裏側、普段は入れない場所。中にはヘルメットが必要な場所もあるのです。
受付を済ませたら、舞台上に集合。
今回の探検のナビゲーターであるロゼシアター職員の佐野務さんから注意事項などが説明されます。
気を抜くと危険な場所もあるので、皆さんしっかりと説明を聞いていました。
説明が終わるといよいよ探検の始まりです。
「まずはオーケストラピットを見てみましょう!」
このレポートを読んでくださっている方も、オーケストラピットという言葉は聞いたことがあるかもしれません。オペラなどでオーケストラが生演奏するために客席側に設置されるエリアのことですが、ここで参加者一同驚きました。
なんと座ったまま客席が降りていきました!
(※普段は人を乗せたまま稼働はしません。)
ロゼシアターのオーケストラピットは客席を収納してエリアをつくる仕組みになっています。
ステージや他の客席がどんどん上になっていく光景に子ども達は「自分が下がってるの!?まわりが上がってるの!?」と大興奮の様子でした(笑)
オーケストラピットの次は、奈落と呼ばれるエリアです。
普段はしまってある舞台道具や、迫りと呼ばれる舞台装置の見学をしました。
奈落の見学を終えると、今度はピンスポットルームです。
子供たちが実際にピンスポットと呼ばれる照明を操作できる体験コーナー。
でもこのピンスポットルーム、実は・・・
この部屋に行くまでに階段を何段も登ったり、客席の天井の上を通ったり、辿り着くのにも一苦労でした。
そしてこの後は、実際に舞台の本番中にスタッフが入る「音響調整室」「照明調光室」でロゼシアターの舞台スタッフから音響・照明機材についてのレクチャーや操作体験を行いました。
最後に、今まで探検してきた舞台・音響・照明の全てが組み合わさるとどうなるのかを体験してもらうスペシャルステージが用意されていました。子どもだけではなく大人も大満足でした。
このホール探検隊は毎年夏にロゼこどもサマーフェスティバルの一環として開催されています。
普段とは一味違ったロゼシアターを知ることができる絶好の機会です。
来年は、ぜひお子様とご一緒に皆さんもご参加ください!
最後に、今回実習として受付や誘導に参加したロゼシアターインターン生のコメントを紹介いたします!
加藤 由菜(都留文科大学3年)
普段見ることが出来ないような場所を探検することが出来るとても良いイベントだったと思います。ホールに来ることはあっても裏側まで知っている人はほとんどいないでしょう。参加して頂いたお子様や保護者の方々は装置を見るたびに目を輝かせていたように感じました。夏らしいわくわくが一杯なステキなイベントだったと思います。
工藤 美咲(都留文科大学3年)
オーケストラピットの見学やスポットライトの体験など様々な企画があり、参加した子どもたちの楽しそうな表情や歓声で私もうれしくなりました。特にスポットライトの体験では、舞台上のスタッフさんをライトで追う子どもたちの楽しそうな姿に、元気をもらえました。
佐々木 渚(東海大学4年)
普段お客さんとして客席から見ている舞台がどうやって作られているのか、その裏ではどんな人達が働いているのか・・・。普段知ることの出来ない事を知り、様々なことを体験した子ども達は終始とても楽しそうで、キラキラ輝いていました!皆さんと楽しい時間を過ごすことができてよかったです。
※8月10日(水)の富士ニュースにホール探検隊の記事が掲載されました。