小学校学校コンサート『サクソフォン四重奏』レポート
ロゼシアターでは「ふじ少年少女芸術劇場」と題し、こどもたちが一流の文化芸術に触れることのできるコンサートを継続して開催しています。そのひとつに、小学校の体育館がステージへと変わる「小学校学校コンサート」があります。この企画は市内の小学校を3年で一巡し、こどもたちの目の前へ楽しいコンサートを届けています。
令和6年度はシエナ・ウインド・オーケストラのメンバーによる『サクソフォン四重奏』を招いて開催。12月に小学校へ訪問した際の様子をご紹介します。
こどもたちが体育館に集まり期待でざわざわとする中、演奏者がひと吹き演奏を始めると見慣れた空間が一瞬でがコンサート会場に。今回はマイクによる拡声をしない生の演奏です。体育館はホールとは違い反響板などもありません。そんな環境の中、たった四人とは思えないその音量に、こどもたちは一気に引き込まれた様子でした。
馴染みある曲を中心とした「日本の四季メドレー」に始まり、12月にぴったりなクリスマス・メドレーと演奏が続きます。途中、サクソフォンの楽器紹介ではソプラノからバリトンを見比べて、その大きさの違いに驚きの声があがる一幕も。そのほかクイズなど参加型のコーナーも大盛り上がり。知っている曲が演奏されると大きな声で歌う姿や、アップテンポの曲では自然と手拍子が起こるなど、演奏者とこどもたちが一体となって楽しむ姿が見られました。
《こどもたちから寄せられたコメント》
♪ ほとんど口からはずしてなくていっしゅんでいきつぎをしていました(1年生)
♪ サクソフォンだけで有名な曲がえんそうできてすごいです(2年生)
♪ 私もシエナの皆さんみたいに人を笑顔にできる人になりたいです(4年生)
♪ 低音と高音で深みが出ていて四人で演奏しているとは思えなかったです(6年生)
45分のコンサートはあっという間に最後の曲に。演奏を終えると、こどもたちからアンコールの大合唱をいただきました。シエナの皆さんも、こどもたちが目の前で生の演奏を見聴きし、息遣いまで感じとる姿、楽しむ姿に、元気をもらったようです。来年も小学校にサクソフォン四重奏のメンバーが素敵な音楽をお届けします。
【令和6年度実施校】
富士第一小学校/富士第二小学校/富士南小学校/元吉原小学校
岩松北小学校/岩松小学校/富士川第一小学校/富士川第二小中一貫校 松野学園
《プログラム》
♪ 日本の四季・メドレー
♪ クリスマス・メドレー
♪ 情熱大陸 ほか
~サクソフォン四重奏~
榮村正吾(ソプラノ・アルト)
江川良子(アルト)
貝沼拓実(テナー)
大津立史(バリトン)
~シエナ・ウインド・オーケストラの公演案内~
「少年少女芸術劇場 中学生招待コンサート」
2025年6月12日(木) 午前・午後2回公演
ロゼシアター 大ホール
富士市の中学2年生を招待して行うコンサート。
この2階席の一部を一般の方へむけて販売予定です。
どうぞ併せてご注目ください。